SNSはSEOに(間接的に)有効である
『Web担当Forum』のエントリー「404エラーページに設置したい12種類の要素 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」のテーマ「ソーシャルシグナルはまだランキング要因ではない」に、ソーシャルシグナルは、まだ検索順位に影響を及ぼすランキング要因とはしていないことをGoogleのジョン・ミューラー氏が語ったと書かれていました。
現状では、ランキング要因としてはソーシャルシグナルを私たちは使っていない。しかし、間接的には役立つことがある。コンテンツがより良いものに見えるかもしれない。
引用:
ソーシャルシグナル(Twitter、FacebookなどSNS上でのシェア、いいね!などのアクション)は検索順位を決定する上でのランキング要因となっていないということを、Googleは以前より明言していました。
(一方で、以前よりソーシャルシグナルをランキング要因として含めるテストも並行して行っているとも語っていましたが。)
ただし、「間接的に役立つことがある」(SEOに有利に働く)というのは言葉通りだといえるでしょう。
リツィートやシェア、SNSで沢山共有されるとそれを入口として流入が増える(ユーザーがアクセスする入口が増える)のはもちろん、SNS以外のプラットフォームでも言及される、被リンクを生み出す機会も比例して増えるからです。
以前よりも被リンクの価値も落ちはしましたが、それでも自然な被リンクが多いことは今でもSEOに有効に働く、検索評価によい影響を与えることは間違いありません。
即ハボ。
数が多いと権威があるように見えてしまう
また、「コンテンツがより良いものに見える」というのも言葉通りであり、例えばコンテンツの質があまりよくないものであったとしても、シェアやいいね!などの数が多ければ多いほど、人は「多くの人が賛同しているから良いものだ」という認知バイアスがかかり、勘違いを起こしやすくなります。
これはコンテンツそのものだけでなく、SNSのアカウント数にも言えることです。
例えばTwitterのフォロワーが100人のアカウントと、10000人のアカウントが同じことを呟いたとしても、どうしても後者のアカウントのほうが重みがあると判断してしまいがちです。
判断して然るべきは、そのアカウントの過去のツイートや、フォロワーがどういった人達かということも含めて考えるべきなのですが、即時的には後者をよいものだと判断してしまいがちです。
(大抵こういったアカウントは、スパムアカウントで数を水増しして「権威があるように見せかけている」だけなのですが。)
「逆の意味」であっても評価されてしまう
中には「ネガティブなものを晒す」「ツッコミを入れるため」にSNSでシェアされるということもありますが、それこそ煽り、炎上を狙っている者の思う壺です。
検索エンジンのアルゴリズムは例え元エントリーへツッコミ、反対意見を表明しているエントリーからの被リンクであっても、自然な被リンクはプラスとして評価してしまうので更に元エントリーの価値を上げて検索上位に押し上げてしまう、SEOを強めてしまう結果になるからです。
SNSでのシェアは「よい情報だから共有する」という前提、性善説に成り立っているものであり、自然な被リンクも同様に考えられるものだからとも言えます。
それならば被リンクの価値を渡さないnofollow属性をつければいいのではないか、そう思われるかもしれません。
ですが、被リンクの価値を渡さないとしても、SNS同様にそれを入口として流入が増える機会を与えていることと同義であり、あなた以外の人がそこから更にシェア、言及を行うことで結局は煽り、炎上を行っているものに手を貸していることになってしまうのです。
特にネット上ではこのような過剰な反応がバズになってしまいやすいものです。
世間でもよく言われることですが、「好きの反対は嫌いではなく無関心」です。
これはネット上でも同じです。
嫌悪するものが現れた場合、ツッコミたくなる気持ちは凄く分かりますが・・・ここはひとつ冷静になっていただき、スルー(無視)することをおすすめします。
(有名アカウント同士がお互いをバズらせようと「プロレス(出来レース)」を展開することがありますが、乗っちゃうのは自分の時間を無駄にしてしまうことにもなるのでもったいないです。)
ホントにいいものをシェアしよう!
SNSの運用の鍵はコミュニケーション
話が大幅にそれてしまいまいた。
同じバズを起こすなら、ネガティブなことでバズを起こさずにポジティブなことでバズを起こしたいものです。
そのためにも質のよいコンテンツを提供することはもちろんなのですが、私はSNSの運用の鍵はユーザーとしっかりコミュニケーションを取ることだと考えています。
(「SEOに利用するため」と考えて運用すると間違いなく失敗するでしょう。)
SEOはコンテンツを多くの人に触れさせることで好きになってもらうもの。
SNSはユーザーとコミュニケーションを取って「なかのひと」を含めて好きになってもらうもの。
私はそう考えてSNSを運用しています。
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