※ 2017/2/9:多くのアフィリエイトサービスでrel="nofollow"属性の対応が実施され始めています。最大手のA8.net(エーハチネット)もタグの変更を、rel="nofollow"属性の対応が実施されたことを追記しました。
重要なポイントは…
それ、記事広告でなくてステマですよ
本題に入る前に、突然ですが質問です。
あなたのブログの目的は何ですか?
ブログを開設、運営する理由は人(ブログ)それぞれですし、最終的な目的も人(ブログ)によって違うものです。
好きなことを好きなように書きたい、有名になりたい(承認されたい)、PVを集めたい、ブログ運営で収益を増やしたい…など、様々な目的があるでしょう。
特に最近はブログアドバイザーやプロブロガーを名乗ってブログサロンを開設したり、自らの情報商材(有料記事含む)に誘引することでマネタイズを行っている雑記ブロガーが増えてきているなと感じています。
目的がそれぞれで違うのですから「これはダメだ」「これはいけない」などと一概には否定することは出来ませんし、赤の他人がそれを強制することも出来ません。
しかし、その目的を適える為に(特に自らの収益を増やすために)「あまり褒められることではない方法」を平気で行っているブロガーも存在します。
その方法とは、ズバリ「ステルスマーケティング(ステマ)」です。
自身のブログにて「信頼が第一」と宣いながら、確信犯だと言わざるを得ないコンテンツで自身の読者、ファンを欺く行為であるステマを平然と行っているタチの悪いブロガーが存在するのです。
今回はステマにならない(Googleからペナルティを受けない)よう、アフィリエイトリンク然り、記事広告のリンクにもしっかりnofollowを付けることについて説明します。
邪悪なことをやっていませんか?
記事広告は広告であることを明記し、リンクにもnofollowを付ける
前述のようにブログアドバイザーやプロブロガーを名乗っているのに、記事広告に「PR」「広告」の表記を行うことを知らなかった、リンクにもnofollowをつけるべきであることを知らなかったというのはハッキリ言ってあり得ないことです。
百歩譲って本当に知らなかったというのならその看板は相応しくないし、語ってはいけない肩書だと言わざるを得ません。
一次的な、目先のお金を得るためにユーザーの「信頼」を失うのはとても愚かなことですが(まあ確信犯な時点で騙す気満々なのでしょうが)、もしブロガー本人がその信頼をお金に換えていることにすら気が付いていないのならとても残念なことです。
更にこの件はただステマを行っている(ユーザーを騙している)ということだけでなく、業者のSEO施策に手を貸すことにもなり、検索エンジン(Google)も騙すことを含んでいる行為なので罪深いと言えます。
ご存じの通り、発リンクにnofollowを付けるとリンクの評価を渡す(Googleのガイドライン風に言えば「PageRankを転送する」)ことにはなりません。
つまり、nofollowのついたリンクは検索評価を上げることには貢献しない(効果はない)のです。
(最近軒並み非公開になっているキュレーションサイトが元ネタになっている記事(パクった記事)への発リンクをnofollowにして、敬意すらも欠いた行為をしていることが話題になりましたね。そもそもリンクすらも貼っていないキュレーションサイトがほとんどでしたが。)
しかし、記事広告を依頼してくる業者の中には被リンク増加によるSEOが本当の目的なため「nofollowをつけないで該当のページへリンクを行って下さい」と話を持ち掛けてくることがあります。
その話を真に受けて、その通りに実施してしまうと後々Googleにバレてペナルティを受ける(検索評価を落とされるだけでなく場合によってはインデックスすらされなくなる)、被害を被ってしまうのはあなたのブログです。
(目先のお金を手に入れたい、バレて信頼も評価も失ってもよいのであればどうぞ話に乗ってください。)
そんなことにならないためにも、業者の口車に乗ってしまわないようにガイドラインをしっかり読んで理解することに努めましょう。
※ 公式ガイドラインへのリンクやnofollowについては下記のエントリーに纏めています。
【有料リンク】広告(PR活動)リンクはしっかり「rel="nofollow"」をつけましょう - 検索サポーター
※ 「PR」「広告」の表記については下記をご参照ください。
また、アフィリエイトリンクはもとより、広告や宣伝に見られる可能性があるリンクには念のためnofollowを付けておいたほうが今は安心であることは『Web担(Web担当者Forum)』のエントリー「アフィリエイトや広告だとみなされる可能性が少しでもあるリンクには必ずnofollowを付けたほうが今は安全なのか? | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」のテーマ「アフィリエイトや広告だとみなされる可能性が少しでもあるリンクには必ずnofollowを付けたほうが今は安全なのか?」でも纏められています。
こちらのエントリーもしっかりと目を通しておくことを私はおススメします。
【追記】
2017/2/8に、日本でのアフィリエイトサービス最大手のA8.net(エーハチネット)もタグの変更を、rel="nofollow"属性の対応が実施されました!
この度、A8.net提供の広告タグの適切な表現を目的とし、
広告素材のHTMLタグの形式を変更致しました。
読むだけでなく、理解してください。
被リンクだけでなく、発リンクもペナルティを受けます
作り込んだ価値あるPR記事でも明らかに金銭授受がある場合、nofollowが入っていないとGoogleから警告が来るケースは昔からあります。特に最近増えた模様です。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2016年11月26日
(この1ヶ月で、nofollowを入れてなかった大手メディアから警告が来たと、2社からご相談ありました) https://t.co/8nywqCcbR1
"不自然な発リンク"に対するグーグルの監視の目が今までよりも厳しくなったのだろうか?ちなみにWeb担当者Forumでも、広告記事内からのリンクにはすべてnofollowが付いているようだ。
アフィリエイトや広告だとみなされる可能性が少しでもあるリンクには必ずnofollowを付けたほうが今は安全なのか? | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
どちらかというと以前は不自然な「被リンク」でGoogleから警告を受けることのほうが多く、今回のような不自然な「発リンク」に対するGoogleからの警告は少ないものでした。
しかし有料の発リンクはもちろん、そういったレビュー記事が「ステマを兼ねた被リンク獲得(リンクビルディング)」であるという実態をGoogleは見過ごすことはありませんし、外部サイトに向けて不自然な発リンクを設置しているサイトに対してもペナルティを課し、手動で対策を行うというメッセージを通知することもあります。
【SEO】Googleが不自然な発リンクを設置しているサイトに大規模な手動ペナルティを実施 - 検索サポーター
前述のように記事広告を依頼してくる業者の中には被リンクによるSEO(検索評価を上げるため)が目的で、ステマを兼ねたレビュー記事の話を持ち掛けてくることがあります。
(こちらも前述のように)広告や宣伝に見られる可能性があるリンクには念のためnofollowを付けておいたほうが今は安心であり、もし、つけるかつけまいか悩むことがあれば前者を、nofollowをつけておくべきだと言えます。
(つけなくてペナルティになることはあっても、つけてペナルティになることはありません。そもそも悩む時点で「微妙な問題」だからnofollowをつけるほうがよいという判断も出来ますね。)
アフィや記事広告もちゃんと評価されます。
アフィリエイトや記事広告もちゃんと評価されます
「でもアフィリエイトは検索評価が低い(アフィリエイトリンクのあるコンテンツは評価されない)、SEOには適さないコンテンツだよね…」
という都市伝説がよく語られますが、決してそんなことはありません。
アフィリエイトであっても記事広告であっても「検索クエリの意図に見合うコンテンツ」であれば、その検索クエリでの評価は高くなりますし、「良質なコンテンツ」ならば勝手に被リンクされて検索評価が上がり、今ならSNSでも拡散されるのでアクセスも増えるという好循環を生み出します。
【SEO】被リンクなしで検索1位を取ることは可能だが「良質なコンテンツ」は勝手に被リンク、拡散されます - 検索サポーター
その「盛り上がりを自演する」、正にステマやリンク操作に加担するからこそ逆にペナルティを受ける、評価を落とすことになるのです。
(この自演を行っているサイトの割合があまりに多くて、Googleにバレてペナルティを受けるからこそ「アフィリエイトリンクはSEOに適さない」という都市伝説になっていると言えます。)
アフィリエイトや記事広告ということよりも、大切なのは(表現や作法を含めた上での)中身です。
※ 「クレジットカードの読みもの」さんがよい例です。アフィリエイトサイト(ブログ)ですが、検索クエリの意図に適うコンテンツが多く用意されているからこそ大量の検索流入数、アクセス数を叩き出しています。
月間300万PVを突破したので、アフィリエイトで稼ぐ8つのコツを晒してみる。これで月20万程度の収入確保は難しくありません。 - クレジットカードの読みもの
そうなるためにも先ずはしっかりと「ルールを守って」コンテンツを公開することが肝要です。
(ルールを守らないからペナルティを受けるのです。)
アフィリエイトリンク然り、記事広告のリンクにもnofollowを付けましょう!
【追記】
AdSenseはもちろんですが、Amazonや大手ASPは既にGoogleにアフィリエイトリンクということが認識されているのでnofollow属性が付加されていないこともあります。
アフィリエイトリンクを改変してはいけない(nofollow属性を付加してはいけない)というASPには、「nofollowをつけなくてもペナルティを受けないか?」という確認を取るのがよいでしょう。
(中にはアフィリエイトリンクという名の被リンク集めにしているASPもありますし、nofollowを否定するようなASPを使ってアフィリエイトを行うことのほうがリスクが高いとも言えます。)