リダイレクト推奨が302から301へ
私がいつもチェックしているサイト『SEMリサーチ』にて、「Google、スマホ向けサイトのリダイレクト推奨を 302 から 301 へ再び変更::SEM R (#SEMR)」というエントリーがアップされていました。
米Googleは、サイト運営者及び開発者向けに公開している公式ドキュメント「Changing configuration on smartphone websites」(日本語版はスマートフォン サイトの移行ガイドライン)にて、サイト移行(リダイレクト)の推奨を302ではなく301に変更したとのことです。
※ 日本語版:スマートフォン サイトの移行ガイドライン
(2014年9月9日現在、記述はまだ302のまま。)
https://developers.google.com/webmasters/smartphone-sites/change-configuration
チェンジ。
今回変更があったスマホ向けサイトのリダイレクトについて語る前に、先ずは302と301リダイレクトの違いについて、簡単ではありますが説明します。
302リダイレクト
簡単に一言で言ってしまうと「一時的な転送」と言えます。
元のURLから転送先のURLに飛ぶ、移動しますが、あくまで一時的な転送のためインデックスには元のURLが登録されています。
(一時的・・・といってもどのくらいの期間を指すのかはあいまいなところです。)
301リダイレクト
簡単に一言で言ってしまうと「永久的な転送」と言えます。
こちらも元のURLから転送先のURLに飛ぶ、移動しますが、恒久的な転送なため、インデックスには新しいURLが登録されることになります。
301リダイレクトを設定されたURLはインデックスに現れなくなるのですが、元の情報を転送先に引き継いでインデックスされることになります。
(古いURLを検索しても新しいURLが表示される。そう考えると分かりやすいと思います。)
※ 参考 : リダイレクトの設定とインデックスに登録されるURL
リダイレクトの設定とインデックスに登録されるURL - インフォセンター - Yahoo!検索
今回の変更はどういうことなのか
302と301リダイレクトの違いが分かったところで本題に入ります。
今回、Googleはスマホ向けサイトのリダイレクトには301リダイレクトを使用するようにとガイドラインを変更しました。
例えばデスクトップPC版サイトは別個のサイトとして構築したスマホ向けサイトを、レスポンシブウェブデザインに変更する時や、逆にレスポンシブウェブデザインで構築していたサイトをデスクトップPC版とスマホ版に分離するときに、それぞれスマホからデスクトップ向けPCへのリダイレクト、あるいはスマホ向けサイト間のリダイレクトを設定して、ユーザーが本来到達したかったウェブサイトへ誘導すると共に検索エンジンに正しくサイト構造を伝達する必要がある。
(中略)
302リダイレクトと明記されていたことに一部のSEO専門家が疑問を持っていたのは次のような理由からだ。SEOや検索エンジンへの対応を検討した場合、302 リダイレクトを明示的に選択しなければならないケースは存在しない、つまり転送を必要とするなら 301 を選択しておけば間違いがない。にもかかわらず、なぜスマホ向けにおいて、わざわざ 302 リダイレクトを選択しなければならないのか -- この点が謎だったわけだ。
引用:
元エントリーに書いてある通り、PCとスマホが別であったサイトをレスポンシブデザインに変更して統一する時や、逆に分離を行う、別のサイトとする時にリダイレクトを指定するのですが、なぜ302リダイレクトを指定するのかは分からないというところでした。
統一するにしても分離するにしてもそれは一時的ではなく、永久的な変更であるでしょうし、理論的にも301リダイレクトが正解なのでは?と。
今回の変更理由について特に何も述べられているわけではありませんし、301リダイレクトにしておけば間違いはない・・・という結論に至ってしまうのですが、ガイドラインに302リダイレクトと明記されていたことによって、わざわざ修正を行ったサイト運営者もいることでしょう。
変更は面倒くさい、手間がかかりますが、今後は301リダイレクトに統一されて分かりやすくなったと捉えておくしかないですね・・・
(そう考えないとやってられないサイト管理者もいるでしょうから・・・結局、Googleに振り回されるしかないというのが辛いところです。)