経験則は間違っていなかった
『海外SEO情報ブログ』のエントリー「「パンダからの回復には低品質コンテンツの削除ではなく高品質コンテンツを追加すべき」とGoogle社員が推奨 | 海外SEO情報ブログ」に、Googleのゲイリー・イリーズ氏のTwitterの発言より、パンダアップデートからリカバリを行うには低品質コンテンツを削除するよりもコンテンツの質を高めるべきであるという意図を示したことが書かれていました。
パンダアップデートに限らず検索順位を上げ、検索流入が増えるサイトにするには、過去のエントリーに追記、リライトしてコンテンツの質を高めることが有効であるということは当ブログでも何度も話題にしました。
【ブログ運営】過去のエントリーに追記、リライトすれば検索流入は増加する - 検索サポーター
【ブログ運営】過去エントリーのリライトでコンテンツの質を確実に高める - 検索サポーター
私は実際に追記、リライトすることで検索順位が上昇し、検索流入も増えたことを当ブログはもちろん、他に管理しているサイトでも何度も経験していたので経験則としていましたが、今回のGoogleのゲイリー・イリーズ氏の発言によってその経験則が更に確信へと変わりました。
サイトのコンテンツに限らず全てにおいて「改善」は品質の向上に繋がると言えますし、ユーザーに提供するものの質が上がる、即ち、ユーザーの評価が上がるわけですから検索順位も必然的に上がるものだと考えられますよね。
日々、改善。
削除よりも追記、リライトがよい理由
改善の余地がまったく残されていない、箸にも棒にもかからないどうしようもないコンテンツなら削除が適切です。
たとえば、ユーザーの役に立つことが目的ではなく“SEO対策”が目的で量産した中身のないページ群です。
ユーザーのことを考えて作ったわけではないから直しようがないのです。
引用:
「パンダからの回復には低品質コンテンツの削除ではなく高品質コンテンツを追加すべき」とGoogle社員が推奨 | 海外SEO情報ブログ
確かに何も価値を提供していないコンテンツは削除が有効でしょう。
ただ、コンテンツの削除はいつでも出来るので、私は追記、リライトを先ずは行うべき、少しでも人に見られているコンテンツから先に改善を行うべきだと考えます。
なぜならそもそも改善の余地がない、価値を提供していないコンテンツはもともと「ユーザーから見られていない」ので、後回しに出来るからです。
例えるならば誰も見ていない場所を力を入れて掃除する時間があるなら、誰もが見ている、使っている場所を使いやすいように掃除する、改善するほうがよいからです。
どうでもよいコンテンツを削除するのと、少しでも人が見ているコンテンツを改善するのでは後者の方が効果が高いことは明らかですしね。
(とはいえずっと掃除しない・・・というのもいけませんけどね。)
掃除をする前にやることを考えてみる。
noindexを使う方法もある
「質を高めることは可能だけれど、時間がかかり今すぐには改善できない」というときには、一時的にnoindexにしておく方法がとれます。
高品質コンテンツに生まれ変わったと確信できたら、noindexを外して再びインデックスさせます。
引用:
「パンダからの回復には低品質コンテンツの削除ではなく高品質コンテンツを追加すべき」とGoogle社員が推奨 | 海外SEO情報ブログ
上記のように低品質のコンテンツをnoindexを使ってインデックスさせないという手法もあります。
これはどんな場合にnoindexを使えばよいかというガイドラインもないので一概に語ることが出来ませんし、管理者の判断に委ねられます。
ほかにはUGC系で、回答が付かないフォーラムやレビューの書き込みがないレビューサイトは一定数の投稿があるまではnoindexにしておき、5つ以上の投稿がたまったらnoindexを自動的に外すなんていう手段もとれます。
回答がない空白ページをGoogleは無視するとイリーズ氏は言っていましたが、投稿がゼロのページはnoindexにしたほうが安心でしょう。
SEO的にもよくないし、何よりも検索からやってきたユーザーをがっかりさせてしまいます。
引用:
「パンダからの回復には低品質コンテンツの削除ではなく高品質コンテンツを追加すべき」とGoogle社員が推奨 | 海外SEO情報ブログ
上記はあくまで鈴木謙一さんが例として挙げた条件ですから、条件については自分なりに基準にする数値をサイト状況などを鑑みて決めておくとよいでしょう。
検索順位が上がった!
結局は「質」です
以上のことから検索順位(SEO)も「結局はコンテンツの質で評価される」ということがご理解いただけたと思います。
サイトのボリュームを増やすべくコンテンツを量産することも大事ですが、質が低いものを増やし続けても意味がありません。
(後々に削除するハメになるものを作り続けることは不毛ですよね。)
もう一つ付け加えるなら、追記、リライトも闇雲に行っても意味がありません。
追記と言うと「文字数さえ増やせばいい」と勘違いしてしまいがちですし、ただ文字数が増えただけの冗長なコンテンツになることで逆に質を落とすこともあるからです。
「文字数が多いとSEOにも強い」とはよく言われますが、これは「質が伴っている」からこそ言えることで、文字数が多いだけの質の低いコンテンツは間違いなくユーザーから嫌われます。
「検索してきたユーザーが何を求めているのか」をしっかり考えて追記、リライトを行ってください。
【SEO】検索流入を増やす定期更新は質があってこそ - 検索サポーター