事実は端的に、意見(考察)は理由を丁寧に
今日は日々の仕事を通して、再度思い直したことについて書いてみます。
仕事柄、私はネット上で話題になっている事(特にSEO)についての質問や相談、見解を聞かれることが多く、その質問の回答のほとんどは明確な答えがないものだったりします。
(調べても明確な答えがないからこそ、相談されている、見解を聞きたいのだろうとも言えますが。)
そんな質問を受けたとき、私は「事実」と「意見(考察)」をしっかり分けて答えるようにしています。
この考え方は当ブログの運営ポリシーでもあり、私のモットーでもあります。
【コンテンツSEO】「事実」と「意見(考察)」をしっかり分ける - 検索サポーター
「事実」と「意見(考察)」、この2つをごっちゃにして話してしまうと、聞いている方は理解が出来ずに混乱してしまいます。
また、誤解してもおかしくない話し方、文脈であれば(意図的であろうとなかろうと)、間違ったことを教えてしまう、嘘を語ってしまうことにも成りかねません。
「事実は端的に、意見(考察)は理由を丁寧に」言うべきであり、特に意見(考察)は、自分の頭の中(考えていること)を他人に理解してもらう、誤解のないように伝えることが目的なので、丁寧かつ簡潔に伝えることが大切だと私は常に考え、当ブログでも実践するよう心掛けています。
【SEO、SEM】理解して更に納得してもらうことが大切です - 検索サポーター
【ブログ運営】大切なのは「理解している」ことを書き、相手に「伝える」こと - 検索サポーター
かつてタモリさんはこう言いました。
「難しいことを難しいまま言うやつ、あれ、馬鹿だよね」と。
確認出来る(信頼できる)人がいるとよいが
私は前述のように考え、実践してはいるものの、そもそもの相談内容であるネット上の話題が真偽がハッキリしない情報どころか、明らかにデマであることもよくあることです。
特にSEO関係の情報は真偽がハッキリしない情報が、さも本当(真実)であるかのように語られ、それをそのまま鵜呑みにしてしまう、信じてしまう人は結構います。
ただ、これは私のようにSEOの知識や経験があるからこそ胡散臭い、デマであると判断することが出来るのですが、残念ながら多くの人はその判断が出来ないためにそのまま鵜呑みにしてしまう傾向にあります。
お客様に提案に行ったときに「でも○○にはこう書いていてあったよ」と、明らかに間違った情報を信じてしまっていて、先ずはそれを訂正する、正しい情報を提供し、理解していただくところから始めなければいけなくなることがよくあります。
その情報を仕入れたサイト名を聞いたら多くのネットユーザーが「情報を鵜呑みにしてはいけないサイト」だとすぐに分かるサイト(「netg○○k」とか、管理者が誰だか分からない「Nav○rまとめ」とか)ならまだ笑ってられるのですが、大手SEO会社のオウンドメディアでも普通に間違った情報や、明らかに何かを意図した(自社サービスへ扇動するための目的で)情報を掲載していることがあります。
果たしてその情報が正しいものなのかどうかということを確認出来る(信頼できる)人が身近にいるとよいのですが、それを聞くこともない(そのような人がまわりにいない)となると、どうしてもネット上の情報を鵜呑みにしてしまうのは仕方がないことなのかもしれません。
ですが、少しでもデマに踊らされる、情報を鵜呑みにしてしまうのを防ぐためには、論理も根拠も書かれていない情報を無暗に信じないことや、その情報の元となった親情報を自分の目でしっかり確かめるようにすることだけでも、かなり防ぐことは出来るのも事実です。
面倒だと感じる、おろそかにしてしまうこととは思いますが、この一手間があるだけで正確な情報を知る確度が上がります。
【ブログ運営】デマを流す、拡散に加担しないために - 検索サポーター
納得、理解できないなら信じないことも大事です。
正確な情報を発信、理解するために
現在のインターネットではセンセーショナルなタイトルはもちろん、事実の拡大解釈や、感情を揺さぶる(コンプレックスをくすぐる)文言を混ぜるとバズる傾向が強いです。
(ネット上にはそれを狙っているコンテンツが沢山存在しますよね。)
ですが、それでは前述のように何も知らない人に間違った情報を教えてしまうことになりかねませんし、その方法で集めたPVには何も価値はない、そもそもユーザーに何も価値を提供していないと私は考えます。
私は当ブログを「SEOを正しく啓蒙するためのコンテンツを提供するブログ」と位置付けていますし、こうしてユーザーに情報を提供することで「自分も学んでいる」と感じています。
特にSEOに関連する話題はGoogleが公式かつ具体的に回答をしたわけではない事象も多く、その対策は(私を含め)SEOに携わった人の経験則で語られることが多いので、完全なる正解だとは言えません。
それでも私は正確な情報を発信することはもちろん、事実に基づいた分析と、根拠に基づいた考察や意見を当ブログで提供していきたいと、仕事を通して再び思い直しました。