※ 2016/9/23:Googleがペンギンアップデートを実施し、これからはリアルタイムで処理を行うコアのランキングアルゴリズムとすることを発表しました。
早ければ数週間以内に実施か
年が明けたら間もなく実施されるであろうと言われていたペンギンアップデートですが、Googleのゲイリー・イリーズ氏が四半期中(3月まで)には実施する予定であることをTwitterで発言していました。
@mrjamiedodd I'll go with weeks. We're aiming for launching penguin this quarter, but we don't have a more precise timeframe.
— Gary Illyes (@methode) 2016, 1月 19
早ければ数週間以内に実施するとも言っていますので、正確に「いつから」とはまだGoogleとしても言い難いのでしょう。
私にとってはペンギンアップデートがいつ起こったとしても特に問題は起こりえないと踏んでいますし、余程何かペナルティと成り得るような施策さえ行っていなければ、特にあわてることもないものだと考えています。
皆様も特にあわてることはないでしょう。
【追記】
ペンギンアップデート4.0が実施される際は、Googleが公式にアナウンスするということをジョン・ミューラー氏が明言しました。
【Google】ペンギンアップデート4.0の告知を行うことをジョン・ミューラー氏が明言 - 検索サポーター
【再追記】
2016/9/23にGoogleがペンギンアップデートを実施し、これからはリアルタイムで処理を行うコアのランキングアルゴリズムとなること、そして今後はペンギンアップデートについてはコメントを行わないことも併せて発表されました(Googleはコアのランキングアルゴリズム更新については今までも告知しませんでした)。
【Google】ついに実施!Googleがペンギンアップデート4.0の公式発表を予定 - 検索サポーター
慌てな~い、慌てない。
年明けに順位変動が起こったのは、凍結していた多数のアルゴリズム更新が実施されたから
ペンギンアップデートではありませんでしたが、年明け早々にコアランキングアルゴリズムの更新が行われたことで検索順位の大幅な変動が起こりました。
また、その次の週も順位の変動が起こったことは記憶に新しいところではないでしょうか。
検索順位を下げたという話も多く聞かれましたが、当ブログを含めて私の管理しているサイトは軒並み検索順位が上がったことで検索流入が増え、願ったり叶ったり、むしろ大歓迎といったところでした。
【SEO】ペンギンアップデートではないランキングアルゴリズムの中核部分の更新にて順位変動が発生 - 検索サポーター
ペンギンアップデートの更新ではないのに連続して起こった年明けの大幅な変動。
どうやらこれには理由があるようです。
その理由を、年明けに多発した順位変動についてGoogleのマット・カッツ氏が「ホリデーシーズン中はアルゴリズム更新を極力実施せず、年が明けてからたまっているものを一気に実施したことで変動が起こった」と説明を行ったことが鈴木謙一さんのブログ『海外SEO情報ブログ』のエントリー「年明け直後は順位変動が発生しやすい、理由はコード凍結していたアルゴリズム更新が立て続けに実施されるから | 海外SEO情報ブログ」にて報じられていました。
一般的に言って、ホリデーシーズン周辺の時期にはパブリッシャーやウェブマスター、SEOに取り組む人たちに余計なストレスを僕たちは与えたくないんだ。だから、12月半ばのさなかにアルゴリズム更新をそんなには実行しない傾向にある。
そこで何が起きるかというと、コード凍結(アルゴリズム更新実行の停止)しておきつつも、エンジニアたちは仕事を続ける。そして1月の1日、2日、3日、4日、5日……がやってくる。すると、「よし、もういいだろう。全部実行するぞ!」となるわけだ。
引用:
年明け直後は順位変動が発生しやすい、理由はコード凍結していたアルゴリズム更新が立て続けに実施されるから | 海外SEO情報ブログ
たしかにこれはとても理解、納得がいく説明ですし、この説明をマット・カッツ氏が行ったのですから疑いようがないものだと言えますね。
また、今回のアルゴリズム更新について事前に説明がなかったのは、Googleは以前よりコアランキングアルゴリズムの変更についてはいちいちアナウンスはしないことを明言しているからです。
【SEO】Googleはコアアルゴリズムの変更については特に発表しない - 検索サポーター
Googleがアルゴリズムの改良を全てアナウンスすることはもちろん、ユーザーもそれを全て把握、理解することは不可能です。
しかし、全てを把握、理解することができないからといって、私たちが不安になる必要は全くありません。
Google(検索エンジン)は「検索ユーザーにとって適切であり、有益な情報を届けることを目指している」という原理原則だけはしっかり理解していればよいことだからです。
先日のエントリーにも書きましたが、アルゴリズム更新ばかりを追いかけて小手先のSEO施策に終始するのは馬鹿げています。
あくまでSEOは「ユーザーに有益な情報を届ける仕組み(手段)」だという前提を決して忘れてはいけません。
【SEO】アルゴリズム更新を追いかけるのではなく、うまく生かすコンテンツ作りを行おう - 検索サポーター
それ、ユーザーのためのSEO施策、コンテンツなの?
ユーザーの為に行わなければ検索順位はすぐ落ちます
「ユーザーに有益な(得をする)情報を届ける」という考え方がないままに小手先のSEO施策を実施し、コンテンツ作成を行っても絶対によい結果には結びつきません。
そもそもアルゴリズム更新ばかりを追いかけている時点で、「ユーザーのためのコンテンツではなくアルゴリズム更新のための対策」であるので、アルゴリズムが更新される度に検索順位が落ちるのは必然なのです。
そういった「ユーザーのためではないコンテンツの検索評価を落とすこと」こそがペンギンアップデートなどに代表されるGoogleのアルゴリズム更新なのですから。
「自分の情報を必要とする多くの人に読んでもらいたい」というのと「とにかくPVを増やしたい」という目標は似て非なるものです。
「どんな人に読んでもらいたいか」という考えがないままにいたずらにPVという数を増やしても、舞い込んでくる話(仕事やチャンスなど)はもちろん、その後のサイトの発展性も全く違ったものになります。
この考えがあるとないのとではサイトに集まるユーザーの質も目的も全く違ったものとなりますし、前者のほうが発展性があるのは言わずもがなですよ。
【ブログ運営】同じ1PVでもユーザーの質も目的も違います - 検索サポーター