久しぶりのブログの更新。
はてなブログにて、特別お題キャンペーン「#フリーにはたらく」なるものが行われていましたので、はてなブロガーかつフリーランスである私も書いてみようと思い立ち、久しぶりにブログのエディタ画面を開きました。
これまでの私のフリーランス生活を振り返って記事を書いてみます。
フリーランス(個人事業主)になったきっかけ
私は2014年5月1日に開業届を提出し、晴れてフリーランス(個人事業主)になりました。
Webマーケティング全般の業務促進を仕事にしています。
そもそもフリーランスになったきっかけは、「自分一人で仕事をやってみたかった」、ただそれだけです。
私はこれまで何度か転職を行いましたが、いずれも会社に属する正社員として働き、フリーランスとして働いたことは一度もありませんでした。
そこで折角の人生、一度ぐらいは一人で仕事をやってみたい、自分一人でどこまで出来るかを身をもって経験したい気持ちが次第に大きくなったのです。
しかし、フリーランスになると決めたにも関わらず、独立した後に仕事(案件)をいただけることも決まっておらず、また、知り合いにも事前に伝えていなかったので、暫くは仕事はありませんでした(もちろん収入も)。
…ええ、完全に「勢い」でフリーランスになったのです。
収入がなくてもある程度は生きていける貯金だけはあったので、「貯金が尽きるまでに仕事が出来るようになればよかろうなのだあ~!」という安易な考えの上での行動でした。
こんな無謀な行い、経験しなくても良い苦労を人には薦められません。
絶対にマネしないでくださいね(笑)。
思い切った決断こそ計画的に。
最初の1年は収入ほぼゼロ
そんな状態でフリーランスになったため仕事もなく、1年目の収入ほぼゼロ。
いわゆる開店休業状態の1年目でした。
それに加えて営業活動もほとんど行っていなかったため、初めての確定申告は楽に行えました(笑)
ただ、仕事は行えていませんでしたが、自身の仕事のスキルを伸ばすべく勉強と情報収集は毎日欠かさず行っていました。
Web関連の書籍を読み漁り、ネットでも情報をチェックする。
また、情報をインプットするだけでは理解が深まらない、自分のモノにするにはアウトプットするべきだとも考え、アウトプットを行う場所としてブログを始めました。
そう、そのブログがこの「検索サポーター」です。
自分の仕事がWebマーケティングであること、そしてその中でも得意分野がSEOであることから、SEOの話題をメインに日々ブログを綴る毎日でした。
…そして、このブログが後に大きな仕事に繋がっていくことになるとは、この時は想像もしていませんでした。
変化の2年目
フリーランスになって2年目。
少しではありますが知り合いから仕事をいただけるようになり、開店休業の状況からは脱し始めていたある日、私に一本のメールが送られて来ました。
そのメールはとある出版社の編集者から送られたメールで、「いつもブログを拝見しています。是非、書籍を執筆していただけないでしょうか?」と書かれていました。
そう、書籍執筆のオファーだったのです。
このブログを翔泳社の編集者の方が以前より読んでくれていたことがきっかけとなって声をかけてくれたのです。
それからすぐに面談を行い、話もトントン拍子で進んで執筆が決定しました。
私にとっては初めての書籍執筆なので勝手も分からず、ノッてきたときはどんどん書けるのですがノらないない時は全然書けない、原稿を進めるペースが安定しない日々でした。
(最近はそういうムラはかなり少なくなりました。経験って凄いね。)
書き終えた章ごとに原稿を送るのですが、いつも締め切りギリギリで提出する綱渡り状態が数カ月も続き疲労困憊になりましたが、ついに出版、販売に辿りつきました。
その書籍が私のデビュー作、単著「文章力を鍛えるWebライティングのネタ出しノート 日々の更新に使えるネタの考え方と書き方」です。
この書籍が出るタイミングに合わせるように、ブログ経由で仕事の話が舞い込むようにもなり、また、書籍を購入していただいた方からも仕事の話をいただくことが増えました。
飛躍の3~5年目
書籍を執筆したことで色々なイベントに呼ばれて登壇することも増え、そこから仕事にも繋がることが増え始めたフリーランス3年目。
仕事で繋がった方から共著を打診され、私は2冊目の本を執筆することになりました。
その書籍を執筆したことで、出版社のエムディエヌコーポレーション様とも繋がりが生まれ、そこからは半年に1冊のペースで書籍を執筆していきました。
特に「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88 (できスタ)」は私が企画立案し、共著者も私がアサインしたので思い入れが強い書籍です。
(電子書籍を含めて)発売して3年経った今でも売れていることは嬉しい限りです。
私の本業はWebマーケティング全般なのですが、書籍だけでなくオウンドメディアへの寄稿(コンテンツの企画、作成)も仕事として行っており、この頃にはライティングの仕事が大半を占めるようになりました。
忙しくなり始めて時間がとれなかったこともありますが、文章を綴ることが仕事になるとプライベートでも文章を綴ることが億劫になり、この頃からブログの更新も滞り始めてしまいました。
ただ、仕事は至って順調で、フリーランスとしてはそこそこの収入を得ていましたので物心共に満たされて充実した生活を送ることが出来た3~5年目でした。
苦難の6、7年目
人間万事塞翁が馬。
想定外のことが起こった6、7年目。
去年から今年にかけて想像もしていなかった出来事が起こりました。
そう、コロナ禍です。
フリーランスでリモートワークを主としている私も大きな影響を受けました。
業務を進める上では不自由はありませんが、肝心のクライアント(お客さん)の撤退が多い年で、特に広告運用の仕事が大幅に減りました。
コロナ禍によって企業も経費を抑えないといけない状況となり、直ぐに経費を抑えることが出来る業務の広告停止を選択する企業が多かったのです。
実店舗の営業もままならない状況で広告を出稿して集客しても意味がない、広告を停止することで出費も抑える、必然的に広告運用の仕事はなくなる…
そのような流れから広告運用を代理で行う仕事が減っていきました。
また、広告以外にもコンテンツ作成にお金をかけることができなくなってしまう企業もあり、寄稿の仕事も減りました。
正直に言って、去年と今年は収入が大幅に減った年となりました。
ただ、ダメなことばかりではありません。
ダメならダメなりに他に出来ることをやる、既存業務に捕われなくても良いことはフリーランスの特権でもあります。
コンテンツマーケティング関連の書籍を執筆が多かった私でしたが、去年はSNSの書籍「1億人のSNSマーケティング バズを生み出す最強メソッド〈SNS検索、インフルエンサー、UGC、ULSSAS〉」を執筆し、出版しました!
今ではSNS運用、投稿も私の業務の一つとなりました。
こうして自分の業務を変える、増やすことはフリーランスの醍醐味でもあります!
また、業務とは関係ありませんが、今年はクラウドワークスにて私の名を語って仕事を請け負っている輩、偽物が現れました。
(私を語る人物に仕事を依頼しようと話してみたものの、話が合わずに違和感を感じた依頼主が私に直接メールを送ってくることで発覚しました。)
…私も偽物が現れるくらいには有名になったということですかね?
こういうことが起こるのもフリーランスならではかもしれません(笑)
【注意】クラウドワークスにて、私の名を語っている者がいると連絡をいただきました。
— 敷田憲司|Kenji Shikida (@kshikida) August 4, 2021
私はクラウドワークスの登録を行っておらず、また、クラウドワークス経由ではお仕事の依頼を受けておりません。
くれぐれも偽物にはご注意ください。
(何かあれば直接ご連絡いただけると幸いです。)
フリーランスになって感じたこと、そして8年目へ
来年で私もフリーランス8年目になります。
フリーランスになって感じたこと、それは「自分がコントロール出来る(決定権がある)ことが増えるが責任も増える」ことです。
会社員時代は自分自身で仕事を獲得しなくてよい代わりに、会社や上司から振られる仕事に拒否権も持たないため、嫌な仕事でもやらなくてはいけませんでした。
その代わり何か問題が起きれば個人ではなく部署、会社として解決する、個人の責任は軽減されます。
また、会社員は収入は安定こそしているが大幅に増減することもありません。
フリーランスのメリットが会社員のデメリット、逆もまた然りなのです。
私のフリーランスになったきっかけが「自分一人で仕事をやってみたかった」であったように、「自分がコントロール出来る(決定権がある)こと」は私にとって居心地が良かったのです。
だからこそフリーランスを7年も続けていられるのでしょう。
また、手段や方法は変われども、Webマーケティングという仕事が好きだからこそ続けられるとも言えます。
元々私は金融系のSE、プログラマでした。
趣味でホームページを作っていたことがWeb業界への転職のきっかけでしたし、コンテンツを作るだけでなくデータ分析、仮説立て、サイト改善も好きだったのでディレクションそしてマーケティングに職種を変えました。
フリーランスに限らず、会社員であっても「自分を変える」ことはいくらでも、そして、いつでも出来ると私は常に思っています。
もしかしたら私もフリーランス8年目は会社員に戻るなんてこともあるかもしれません(いや、年齢的にも雇ってくれる会社なんてないな…(笑))
これからフリーランスを目指している人に「人は自分次第で変わることが出来る」という言葉を送ることで、締めの言葉とさせていただきます。
もうすぐ年が明けます。
来年も頑張っていきましょう!
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