どういう記事にリンクを貼りますか?
あなたはどのような外部サイトのコンテンツページ(記事)にリンクを貼りますか(言及しますか)?
恐らく多くの方が「有益な記事」「参考になる記事」「公共性の高い記事」と答えるでしょうし、それを実践しているのではないでしょうか。
上記以外であれば「独自の意見、視点で語られている記事」もそうでしょう。
新しい情報を与えるということは、読者に価値を与えることでもあるので「有益な情報」だと言えるからです。
今であればSNSで投稿、シェアする記事も同じような記事である傾向が強いといえるでしょう。
実は、その全てにおいて必要である、逆にこれがなければリンクを貼らない(シェアもしない)という最も大事な点があります。
それは「充分な根拠が示されている、公平だと認められる視点で語られているか」ということです。
SNSは投稿、シェアが手軽に行えてしまうため、時として中身を確認せずに拡散してしまうことで不確かな情報やデマが流れてしまうことがあります。
(実際にコンテンツを見て確認をすればかなりの数は防げるのですが、簡単なことだからこそ怠る人も多く、どうしても「タイトルだけで判断する人」は存在します。)
【ブログ運営】デマを流す、拡散に加担しないために - 検索サポーター
しかし、自分のサイト(ブログ)にリンクを貼るとなると、「その一手間をかけるだけの質がその記事にあるか?」をしっかり見定めることでしょう。
リンクを貼るということは、そのリンク先の記事を「根拠として語る、紹介する」ということでもあるので、説得力が薄い、根拠が薄いとリンクを貼らない(言及しようとも思わない)からです。
ツッコミ待ちのほうが多くシェアされる傾向ですが…
ツッコミ待ちコンテンツ
逆に「充分な根拠が示されている、公平だと認められる視点」がない記事であっても、多くの被リンクを受け、SNSでも拡散されることがあります。
いわゆる「ツッコミ待ちコンテンツ」です。
わざとコンテンツ(記事)を論理不十分に仕上げてツッコむ隙を与えておき、読者(ユーザー)に不十分な点を指摘、ツッコんでもらうことでリンクを貼ってもらう、SNSで拡散してもらうことを狙った記事です。
相手にとっては「かまってもらう(話題にしてもらう)ことを目的に作った記事」ですので、リンクを貼って意見をいただいたり、SNSで拡散すること自体が相手の思うツボであり、それこそが相手の目的です。
もちろん「意図せずにそうなってしまった」ということもあるでしょうが、そういうサイト(ブログ)は偶然とは言い難いくらいに(未必の故意で)何度も同じことを起こします。
そういう手法であることは読者(ユーザー)にいずれはバレますので、長い目で見てプラスに働くことはひとつもありません。
一方で、これは情報の受け手である私達のふるまいも大きく関係しています。
「人に薦めたくないコンテンツ」にツッコみたい、他の人にもこの酷さを知って貰いたいから拡散するという気持ちはとてもよく分かるのですが・・・基本、そういったコンテンツはスルーするに限ります。
【ブログ運営】その言及はブログの価値を高めるものですか?スルーすることも大切です - 検索サポーター
いい記事だからシェアしようという気持ちが一番。
被リンクされることで検索評価が上がる(SEO効果がある)
また、被リンクにおけるコンテンツの検索評価の価値は、以前よりもかなり落ちてきているとはいえ、今だにコンテンツページの検索順位を決める上での重要な要因の一つであることは変わりありません。
被リンクが全くなくても検索1位を獲得出来る(ただし、理論的には可能だが実際にはかなり困難である)ことをGoogleのミューラー氏は明言していますが、ユーザーに対して価値を提供するコンテンツであれば、全くリンクされない(被リンクを受けない)なんてことはないと私も考えています。
【SEO】被リンクなしで検索1位を取ることは可能だが「良質なコンテンツ」は勝手に被リンク、拡散されます - 検索サポーター
よって、「人に薦めたくないコンテンツ」への被リンク、拡散をやめる(スルーする)ことは、内部外部を問わず相対的に「良質なコンテンツ」の検索順位を上げることにも繋がります。
これは巡り巡って自分が薦めたいコンテンツの検索評価を上げるためのSEO戦略にもなりますし、質が担保されていないコンテンツを安易に薦めないということは、サイトのオーソリティ(権威)を引き上げる要因にもなると私は考え、実践しています。
コンテンツの質を上げるのはもちろんですが、もし、あなたのサイト(ブログ)がなかなか検索流入が増えない(SEOが弱い)と悩み、被リンクを受けない、SNSで拡散されないというのなら、「充分な根拠が示されている、公平だと認められる視点で記事が書かれているのか?」と、今一度確認してみることをおススメします。
ちなみにSEOにおける被リンクの価値を、コンテンツが5ポイント、被リンクが2ポイントであるとGoogleのイリーズ氏は例えています(厳密にはその通りではないしょうが、指標としては充分参考にはなるでしょう)。
【SEO】コメントは被リンクよりも価値は低いが活発なサイトは評価される - 検索サポーター