「私は著作権にとても疎いコンサルタント」という自己紹介
ブログを始めてみたところ、予想以上にPVを集める(集客する)ことに成功し、そこから発生する広告収入を副収入としたり、額が大きければ本業にさえしてしまうブロガーは今や少なくありません。
また、自分が行った(考えた)方法と共に広告収入をブログに晒すことで、更にPVを集め、会員(熱烈なファン)向けの有料記事の販売を行うブロガーや、サロンを開いたりブログコンサルタントとして仕事を得ることでマネタイズとするブロガーも増えてきています。
そういった経済活動を行うことは個人の自由ですし、むしろインターネットによって多くの人が利益、価値を享受できることはWebの世界の身を置く一人として私もとても喜ばしく感じます。
ただし「仕事として請け負う」ということは、金額の大小に関わらず必ず「責任」が伴いますし、「その行為は公的である」ということも問われるものだと私は捉えているので、私自身いい加減な仕事は出来ませんし、したくもないと考えています。
そもそも私と同じ気持ち、態度を他人の仕事にも求めるのはおかしいことかもしれませんが、最近はあまりに安易にマネタイズに走る、仕事とすることが出来るからか「責任が伴い、公的なものである」という意識が低いと思われる「自称ブログコンサルタント」も多く存在してしまっているなとも感じています。
その典型的な例が「著作権違反を平気で行っているブログコンサルタント」です。
他人のコンテンツを丸々パクっている人はさすがに少ないですが(それでも一定数はいますが)、一番多いのは著作権フリーの画像でもないのに、堂々と無断でそれらの画像をブログに使用しているコンサルタント(ブロガー)です。
これは「私は著作権にはとても疎いコンサルタントです」と自己紹介をしているようなものです。
厚顔無恥。
訴えられていないから許されている? いえ、御目溢しされているだけです
他人のサイトやブログのオリジナル画像を無断で使ったり、特に「マンガの一コマ」や「テレビ番組の画像」をサムネイルなどに使ってブログ記事を書いているブロガーは結構いますよね。
残念ながらいまだに著作権は親告罪なため、著作権を保有する人(個人、法人)が訴えない限りは明確な罪にはなりませんが、それに甘えてパクっていると思しきブロガーは多いものです。
中には「バレなければいい」と思っていたり、「バレても(時間とお金のコストを考えたら)どうせ訴えてこない」「訴えられていないから許されている」という自分勝手な論理を主張するブロガーもいます。
確かに一般ブロガーだと(趣味の範囲内として)御目溢しされていることもありますが、趣味の範囲を超えて影響力が大きくなったり、そのブログというメディアを通して仕事を得ているコンサルタントとなると話は違ってきます。
仕事には責任が伴いますし、公的なものであると世間でも認識されていますので、著作権を保有する側としても勝手に使われている事実を知れば無視できなくなるからです。
そうなると、自分勝手な論理は通用しません。
実際に訴えられたり、酷い場合はニュースとして報じられたり、場合によっては実名までも晒されることもあるでしょう。
仕事とする以上は、そこまでのリスクを冒していることを「知らない」では済まされないのですが、そんな知識も覚悟もないままに平然と他人の著作物をパクっている自称ブログコンサルタントが日々増えていると感じています。
「○○万PV突破!お仕事お待ちしています!」とか、「そろそろ企業からお声がかかるんじゃないかな?」とか、著作権違反をしておきながらよくそんなことが言えたものです。
(それで本当にお声がかかると思っているのでしょうか?)
これが本当の厚顔無恥というやつですね。
ちなみに当ブログで使っている画像は『写真素材 足成』の画像を使用しています。
(サイトやブログにてネット上にある画像を使用する際は、著作権フリーであるかどうか確認するのは最低限行うべきことです。)
「写真素材 足成」は、全国のアマチュアカメラマンが撮影した写真を、写真素材として無料で提供しています。個人、商用を問わず全て無料でお使い頂け、その上、煩わしいクレジットやリンクの表記、ユーザー登録は一切不要。Web、紙、動画他、あらゆる媒体で写真素材としてのご利用が可能です。
あなたのブログ論、全く説得力がないですよ。
まともな企業はリスクとなりえる人には仕事を発注しない
逆に仕事を発注する側として考えても、「著作権に疎いブロガーやコンサルタント」には公的な仕事を発注しようとは思いません。
自社が所有する著作物であるならまだ話は別かもしれませんが、他人の著作物を勝手に使うような人に仕事を任せると後々揉めることになる、大きなリスクとなる可能性が高いからです。
それでも仕事を発注するとすれば・・・そうですね、同じことを行う、パクリでマネタイズを行っているメディア(次元の低いバイラル、キュレーションなど)ぐらいでしょうか。
(クラウドソーシングでも「リライトという名のパクリ」を案件として募集していたりしますので、仕事を出す側のモラルも欠如していることもあるのですが。)
【著作権】「たいていのバイラルメディアはダメ」な転載、引用について - 検索サポーター
また、そんなブログコンサルタントが語るブログ論には全く説得力がないことは言わずもがなです。
これは個人的な感想ですが、そういったブログコンサルタントが語るブログ論は、ほぼ「再現性がない」話になりがちです。
その成功体験がそのブログでしかない、実例が一つしかないことであり、そっくりそのまま同じことを違う人、違うサイト(ブログ)でやってもうまくいかない論理に終始してしまっていると感じています。
自称ブログコンサルタントはもちろん、一般ブロガーであっても説得力も仕事も、そして最大の価値でもある「ユーザーの信用」を失う前に、自身のブログでのふるまいについて今一度考えてみてはいかがでしょうか?
(特に著作権については「いや、趣味でやっていることだから」という都合の良い逃げが通用しないこともあることを認識しておきましょう。)
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