日本語版の実装はまだですが…
先日、米Twitterと米Googleが提携合意したことでGoogleの検索結果にTwitterのツイートがリアルタイムで表示されることが決まったことを当ブログでもお知らせしましたが、Googleは8月21日付けのアップデートにより、デスクトップ(PC)の検索結果(英語版)にも、リアルタイム検索結果のツイートが表示されることを発表しました。
Official Google Blog: Tweets take flight in the Google app
You got it, @google. We'll bring the Tweets. 🎉
— Twitter (@twitter) 2015, 8月 21
AndroidとiOSのGoogle公式アプリやGoogleモバイル検索(英語版)ではツイートは既に表示されていましたが、PC表示にも適用されたことで、これまで以上にTwitterが重要視されることになりそうです。
なぜならツイートの露出がより大きくなる、機会が増えるということは、Google検索であなたのツイートを見つけたユーザーがあなたのツイートをお気に入り、リツイートするのはもちろん、あなたをフォローするかもしれないからです。
更に言えばツイートに掲載しているURLをクリックする機会も増えることにもなるので、サイト(ブログ)への流入が増えることにも繋がります。
現在は英語版だけの適用ではありますが、Googleはより多くの言語、モバイル、PCの検索結果に展開していくとも発表しています。
遅かれ早かれ、私はGoogle検索の日本語版にも取り入れられるだろうと考えています。
【Google】Twitterのリアルタイム検索が復活!この際、Twitterをうまく活用しよう! - 検索サポーター
デスクトップの検索結果にも表示されます。
リアルタイム検索機能としてはどうか
『TechCrunch Japan』のエントリー「TwitterのツイートがGoogle検索のデスクトップの結果にも載ることに | TechCrunch Japan」に掲載されている検索結果や、『Google公式ブログ』のエントリー「Official Google Blog: Tweets take flight in the Google app」を見ていただくとお分かりのように、PCとモバイルどちらもGoogleの検索結果にはTwitterのリアルタイム検索結果が表示されています。
ただし、このGoogleのリアルタイム検索の結果表示は、Yahoo!のリアルタイム検索とは若干違うところがあります。
Googleの検索結果は、Twitterでの検索結果は一番上のみに表示され、以下には一般サイトの検索結果が表示されるようになっています。
対してYahoo!のリアルタイム検索結果は、TwitterとFacebook(公開設定しているもの)のプラットフォーム上からの検索結果のみが表示されます。
また、Google検索結果の一番上のTwitter検索結果は、横にスクロール(「>」をクリック)することで過去のツイートを参照することが出来るのですが、この「横に流す」というオペレーションは今までの検索結果表示のスタンダードとは違うので(多くの検索エンジンの結果表示は縦スクロールとなっている)、ユーザーが慣れるまでは違和感を持たせることになると考えられます。
更に言えば、ハッシュタグの検索でそのハッシュタグの最新ツイートが表示されないという不具合があったという報告もあり、リアルタイム検索の機能、精度とも今後は向上していくことを期待したいところであります。
ハッシュタグの検索でもそのハッシュタグの最新ツイートが表示されるはずだが、筆者の環境では表示できなかった(執筆時点での米国のトレンド「#flashbackfriday」で試してみた)。
引用:
シェアし辛いと「やっぱりいいや…」ってなるよね。
環境作りとアカウントの育成
当ブログに限った話かもしれませんが、SNSからの流入(特にTwitterとFacebookからの流入)は日に日に増える一方となっています。
特にTwitterではインフルエンサーと呼ばれる「著名なアカウント」にツイート、リツイートされるだけで、(一時的ではありますが)流入が爆発的に増えることもたまに起こります。
また、先日に当ブログでお話しした通り、SNSは(間接的に)SEOに有利に働く、助けとなります。
入口として流入が増える(ユーザーがアクセスする入口が増える)のはもちろん、SNS以外のプラットフォームでも言及される、被リンクを生み出す機会も比例して増えるからです。
【SEO】SNSとSEOは考え方を分けて運用しましょう - 検索サポーター
このように「SNSは今のサイト運営には欠かせないもの」だと個人的には思っています。
メインとなるサイトを育てる(コンテンツを充実させる)ことはもちろんですが、「ユーザーとコミュニケーションを取る窓口を広げるツール」として考えると、SNSほど簡単かつ便利なものはありません。
(その「手軽さ」から、コミュニケーションのトラブルも増えていることがデメリットでもあるのですが・・・)
極端な話をすれば、SNSのアカウントを作らない、運用をしないとしてもサイトにはソーシャルボタンの設置だけはやっておくべきだと私は考えます。
なぜなら「シェアしたい!」とユーザーが思ってもソーシャルボタンがない、即座かつ手軽にシェアできないサイトだとユーザーはシェアせずに離脱してしまうことが多いからです。
(SNSを立ち上げてタイトル、URLをコピペする・・・そんな面倒くさいことをしてまでシェアはしなくていいやという気持ちになるからです。)
ハッキリ言って「機会損失」です。
「シェアのしやすさ」も今のサイト運営には欠かせない要素、結局はユーザビリティを上げることにも繋がると私は考えています。
Google検索の日本語版に適用されていない今だからこそ、先んじて対策を打っておけば、後々はアドバンテージにもなり得ます。
シェアしやすい環境を整えることも踏まえつつ、今後はサイトだけでなくSNSのアカウントも一緒に育てることを考えて、運用を行ってみてはいかがでしょうか。