インデックスされてもすぐにコンテンツの質は決まらない
前回のエントリーに続いてもう一つ、『Web担(Web担当者Forum)』から話題をピックアップします。
『Web担(Web担当者Forum)』のエントリー「長いtitleタグはSEOに不利か? | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」のテーマ「高品質コンテンツを正当に評価してもらうには6か月かかることもある」が興味深い内容でしたので、情報共有、および私なりの考察をしてみたいと思います。
(質問)高品質なコンテンツを今日公開したとしたら、ランキングが上がるまでにはどのくらいの時間がかかるか?
(ミューラー氏)定まった時間というものはない。
サイトマップやRSSフィードを送信すればかなり速くクロールされる。どんなコンテンツかやどんなタイプのサイトかにもよるが、2~3日でインデックスに登録されるだろう。よって2~3日以内には検索結果に出てくる。
でもサイト全体の順位上昇にそのコンテンツが与える効果がいつ出るかを言うことは難しい。なぜかというと、コンテンツの情報を集めてそれをプラス評価に変えるにはもっと長い時間がかかるからだ。
引用:
クロールされ、検索エンジンにインデックスされることはすぐであっても、そのコンテンツの評価はサイト全体を含めて(総合的に)見るので、Googleが正当なコンテンツの評価を決めるまでには時間がかかるとのことです。
特に質が低いコンテンツばかりだったサイトが、質が高いコンテンツを提供するように変わったとしても、これが正当な評価を受けるまでには、通常よりもさらに長い時間が必要になる(6ヶ月かかることもある)ともGoogleのジョン・ミューラー氏は語っています。
この「インデックスとコンテンツの評価が決まるタイミングが違う」というのを肌感覚で感じている人は(私を含めて)多いのではないでしょうか。
これはサイト(ブログ)を長く続けていることによって「オーソリティが上がった」、質のよいエントリーを続けることで「全体的にサイトが高評価を受けた」結果なのだと私は考えていました。
継続は力なり。
更新頻度が少ないのに検索順位が上がるのは
サイト(ブログ)を運営していると「定期更新していない(不定期更新なのに)検索順位が上がった」という声を聞くことがあります。
もちろんサイトのテーマや話題、サイトのタイプによってはそのタイミングも違ってはくるのですが、更新しなくても検索順位が上がるサイトの傾向としては、普遍的なテーマや世の中のトレンドに左右されない話題を扱っている傾向が強いです。
(正にこれはGoogleが正当な評価を決めるまでにサイト全体を診断したので時間がかかった結果だとも言えそうです。)
逆に「毎日更新しているのに検索順位が上がらない」というものは、サイトのテーマが絞れていない傾向が強く、雑多なサイトだったりします。
【SEO】雑多なブログは検索順位が上がりにくい? - 検索サポーター
最初こそは世の中のトレンドに乗って検索流入を稼ぎ出しても、時が経つにつれてトレンドが変わり、更にGoogleがサイトを全体的に見て専門性がない、一貫性が薄いサイトだという評価を与え、検索順位を下げたとも言えそうです。
どんな世界でもニーズを満たし、質がいいものが生き残る。
大切なのはコンテンツの質
時間こそかかるとはいえ、「Googleは正当なコンテンツの評価をする」と言っています。
そうであるならサイト運営者は「ユーザーに有益な情報、気づきを与えられるようなコンテンツを目指していく」、コンテンツの質を上げることを第一に考えるべきでしょう。
また、過去エントリーの質が低いと感じるなら、過去のエントリーに追記、リライトすることで質を上げていけばよいのです。
【ブログ運営】過去のエントリーに追記、リライトすれば検索流入は増加する - 検索サポーター
過去のエントリーに追記、リライトすることでコンテンツの質を高めると共に、情報に新鮮さを与えることで、検索エンジンに再インデックスを促すことにも繋がります。
つまり、Googleにコンテンツの再評価をお願いすることにもなるのです。
これはSEO的にもよいことであり、更にウェブマスターツールでRSS/Atomフィードを送信するように設定しておけば、尚良いでしょう。
【Google】サイトマップにはXMLとRSS/Atomフィードの両方を送信することを推奨 - 検索サポーター
コンテンツが新しかろうと古かろうと、更新頻度が頻繁であろうと不定期であろうと、大切なのは「コンテンツの質を上げること」です。
そうすれば検索エンジンにも、ユーザーにもよい評価を受けることが出来るでしょう。
「よい評価を受けることが出来るか・・・私、気になります!」