Google検索の半分以上はモバイル検索
人は身近なデバイスで身近なことを検索する。
そのような傾向にあることが分かる報告が『Web担(Web担当者Forum)』のエントリー「ウィキペディアなど権威サイトにリンクを張るとSEO効果アリ!? そんなバカな などSEO記事まとめ10+2本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum」のテーマ「グーグルが1年間に処理するクエリは少なくとも2兆」に、Google Performance Summitというイベントで語られた情報がまとめられていました。
年に一度の Google Performance Summit にて新機能の発表 2016年版 - Google 広告主コミュニティ
「Googleでは年間何兆件もの検索が行われている」という、想像が出来ないくらいに大きい数字には驚きました。
そして、今やその半分以上がスマートフォン、すなわちモバイル検索であるというくらいに人はスマートフォンで検索を行っているのです。
Google Performance Summitでは、検索の半分以上がスマートフォンからということにも言及があった。これはすでに明らかになっている情報だ。日本では、2015年6月の時点ですでに半数を超えていたし、2015年10月までには世界規模で半分を超えていた。
引用:
ウィキペディアなど権威サイトにリンクを張るとSEO効果アリ!? そんなバカな などSEO記事まとめ10+2本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
これは私自身の行動に照らし合わせてみてもよくわかります。
ちょっとした調べものを行う、ふと思いついたことを調べたいときはわざわざパソコンを立ち上げることはせず、スマートフォンで検索することが圧倒的に増えているからです。
(SNSの閲覧や大容量のメール送受信などもスマートフォンで事足りてしまう、スマートフォンの接触時間が増えていることも大きく影響しています。)
今まではパソコンで行われていたことがスマートフォンでも可能となれば、わざわざパソコンを使う機会も減るのは必然です。
ただ、私は長文を打つのはキーボードのほうが慣れていますし、動画は大きい画面で見たいので今すぐパソコンが必要なくなるということはないですが、スマートフォンが高性能になればなるほど、パソコンでの検索割合は減っていくでしょう。
「スマホで検索」が増えています。
モバイル検索の3分の1はローカル検索に関連するもの
スマートフォンで検索する事柄はちょっとした調べものを行う、ふと思いついたこと以外にもあります。
それはローカル検索(現在地や特定の地名)です。
Google Performance Summitで報告されたモバイル検索の3分の1は地域(現在地や特定の地名など)に関連するものだというデータからも分かるように、スマートフォンは「携帯デバイス」であり、それを使う人がどのようなシチュエーションで使うか、そしてどのような情報を欲しがるかを考えればローカル検索の割合が高いことは容易に想像できます。
(むしろ私は3分の1でも少ないと感じました。)
特に飲食店やスポーツジムなどの店舗営業型の商売、仕事にとってはローカルSEO対策はとても有効であり、大きなメリットになることは言わずもがなです。
【追記】
ちなみに、ローカル検索が大幅に増えている証拠として、「近くの○○」と検索されることが2011年より34倍も増えているというデータがあります。
【ローカルSEO】「近くの○○」検索が急増中 ユーザーを確実に取り込む作戦を取ろう! - 検索サポーター
ローカルSEOについては下記エントリーにまとめていますので、是非ご参照ください。
【ローカルSEO】Googleがローカル検索の改善策を更新。距離(位置情報)は通常のSEOにも影響する - 検索サポーター
使われ方や検索評価も考慮する
また、Googleのモバイル検索の20%が今や音声検索であることを当ブログでもエントリーしましたが、この割合は更に増え、音声入力(口語)での検索が増えるということは、今まで以上に質問の意図、ユーザーの意図を汲んだ検索結果を表示することが更に重要になると予想できます。
【SEO】今やモバイル検索の20%が音声検索。ハミングバードがより重要に - 検索サポーター
更にGoogleはここ暫くはAMP対応を推していることからも分かるように、モバイルサイト表示の高速化は今後の検索評価に多くの影響を与えていくことも予想されます。
(実際に、次回のモバイルフレンドリーアップデートではモバイルページの表示速度がランキング要因に組み込まれる可能性があることをGoogleは示唆しています。)
【SEO】GoogleニュースがAMP対応を開始。モバイル検索の評価に影響するか? - 検索サポーター
検索を行い、流入するユーザーが何を欲しているのか(検索ユーザーのニーズ)を考え、それを実現する方法とコンテンツを用意することこそがSEO対策です。
モバイル検索、ローカル検索を強く意識したサイト作りを行いましょう。
(「私のサイトはまだまだパソコンでの閲覧が圧倒的に多い」「スマホユーザー(主に若年層)向きの情報、商品、サービスではない」というならば早急な対応は必要ないでしょうが、そう言っていられるのも僅かだとも私は考えています。)
スピードアップを図ろう!
「Mobile Website Speed Testing Tool」の紹介
ここで一つ、新しいツールをご紹介します。
米Googleは6月2日(米国時間)に、Webサイトのパフォーマンスを判定する「Mobile Website Speed Testing Tool」という新しいツールを公開しました。
Mobile Website Speed Testing Tool - Google
上記サイトにて判定したいWebサイトのURLを入力するだけで、「モバイルサイトの使いやすさ」「モバイルサイトの表示速度」「デスクトップサイトの表示速度」の3つの判定結果が100点満点で評価され、表示されます。
それぞれの項目についての説明や問題点はもちろん、メールアドレスを入力することでさらに詳しい分析と改善提案が記載されたレポートを無料で手に入れることが出来るようになっています。
(現在は英語版のみではありますが、翻訳ツールなどを使って訳せば問題なく理解できる、使えるものとなっています。)
この新しいツール名の「Mobile Website Speed Testing Tool」からも分かるように、それだけGoogleはモバイルでの検索体験を更に重要視していくということのあらわれであり、だからこそ新しいツールを提供したとも言えるでしょう。
是非、あなたのサイト(ブログ)も試してみてください。
ちなみに当ブログを測定したところ、「モバイルサイトの使いやすさ」こそ99点ですが、「モバイルサイトの表示速度」「デスクトップサイトの表示速度」とも60点台であり、あまりよい点数だとは言えません。
読み込み時間を遅らせている原因を深堀りし、対策を考えてみます。
(対策を打ったとしても劇的な結果にはならないでしょうが、少しでもユーザーが快適に使ってくれることを目指して。)