「PV至上主義」な風潮
お盆が明けました。
相変わらず暑い日が続きますがいかがお過ごしですか?
今回は「PVがなかなか増えないブログ」に共通することについて書くと共に、自分なりの判断基準を持つこといついて書いてみます。
サイトやブログを運用していると、PV数はどうしても気になるものだと思います。
誰にでも一番分かりやすい数値でありますし、説得力や権威を持たせる上でも有効な数値でもあるからです。
私はあえてあまり気にしないようにしていますが、意識している時点で気にしているという事だとも言えますね。
(それでもあくまで「一つの指標」としてとらえている程度ではあります。)
しかし、あまりに「PV至上主義」に捉われすぎてしまっているサイト(ブログ)管理者が多すぎだと最近特に思っています。
サイトによってPV、ユーザーの質も違うので、PVの数だけを単純に比べることにあまり意味はありません。
(競合や同じテーマを扱うサイトと比較するのであればまだ意味はありますが、あまりに意識しすぎて疲弊している、消耗している人をよく見かけるもので。)
【ブログ運営】同じ1PVでもユーザーの質も目的も違います - 検索サポーター
疲れてちゃ、もったいないよ
PVがなかなか増えないブログの共通点
先日、下記エントリーにて当ブログが言及されました。
お盆だからPV増えた・減ったの悲喜交交に感じたこと - 鈴木です。
鈴木さん(id:suzukidesu23) の仰っている通り、「そういう方のブログを見ていて、PV絶対に伸びないだろうな~って思ってしまいました」ということは、私もよく感じることがあります。
以下に代表的な3つの共通点をあげてみます。
1. 「自分の言葉」がない(あっても少ない)
お盆だからPV増えた・減ったと書いている人のブログを見たら記事数が50本以下、以前のPVが1日100あるか無いか。
えっと・・・・PV気にする前にまずは記事を増やしましょう!
引用:
ブログを開設してすぐでも、やはりPVが気になることはよく分かるのですが、分析、判断する材料となる記事、コンテンツがあまりに少なすぎる傾向にあるなと私もよく感じます。
更に言えばそのコンテンツもオリジナルな文章、いわゆる自分の意見、考察が全くないものであったり、あったとしても論理も根拠もない、「○○と思った」など、あたりさわりがない文章が綴られているだけのものが多く見られます。
(特に雑多なブログ、日記系ブログに多く見られます。)
「別にPVは気にしないよ」「ただの日記だよ」というのならそれでも結構ですが、そのただの日記でPVを増やしたいのに増えない、アフィリエイト(広告)収入も増えないなどと嘆かれても「そらそうよ」としか言えません。
ただでさえ雑多なブログ、日記系ブログはライバルが多いのに、その中でライバルを出し抜くには余程の個性があり、また、圧倒的な情報量かつ有用な情報を提供しない限りはPVが増えることがないからです。
全くのアカの他人が著名人でも何でもない「あなたの独り言」を好き好んで見に来ることがあると思いますか?
【ブログ運営】雑多なブログは稼げないし、SEOも弱いことをもう一度語る - 検索サポーター
2. 偶然と実力(再現性)を見極められていない
はじめてすぐのブログでも、世の中で話題になっていることをいっちょ噛みすることで偶然バズることはよくあることです。
ただし、ここで間違ってはいけないこととして、それを自分の実力だと勘違いすると後々痛い目にあう可能性があります。
(「たった一か月で○○万PV突破~」など公言しているブログのケースによく見られる傾向です。)
再現性の低いことを連続して何度も出来ると思うこと自体が間違いであるからです。
偶然の結果を実力だと勘違いしてしまい、その後はPVが全く伸びないからかなのかPVの話題すらもしなくなり、そしていつしか更新も止まり、最後には消えていったブログは数えきれないほどあります。
(芸人みたく「一発当てるだけでも大したもの」だとも言えますが。)
記事をアップする前から目標のPVを決めその通りに実現でき、かつ、更に同じことを何度も再現することが出来れば、それはあなたの実力(ノウハウを確立している)といえます。
【ブログ運営】「好きな事を好きな時に好きな様に書けばいい」は間違いでもある - 検索サポーター
3. 的確な分析が出来ていない
上記の再現性とも関係することですが、的確な分析が出来ていないため有効な対策が打てずにPVが伸びないということもあります。
お盆だからPVが増えた・減ったと書いている人を見ると増えた人は、きっと暇な人が見てくれているからだろうと書いてあることが多く、減ったと書いている人はお盆でパソコンやスマホを見る機会が減ったからだろうと書いていることが多かったです。
(中略)
なぜ「検索サポーター」さんのブログがお盆で減っているかと言えば仕事関係でアクセスアップを考えている人が仕事の一環として検索して読む人が多いと思うからです。
仕事の一環として読む人が多いということは、仕事が休みの人が多いお盆はPVが減るだろうな~と予測出来るから書いたまでです。
引用:
私のブログの読者、リピーターのほとんどが仕事でWEB関連に携わる人(WEB担当者)や、一般のブロガーでもSEOなどWEBの話題に興味があるユーザーで占められているため、仰る通り、お盆はかなりPVが減っていました。
お盆というよりも土日も同じ傾向です。
週末は企業も休みなため、流入はもちろん、エントリーの言及も平日と比べると少ない傾向にあります。
このように、自分のサイト(ブログ)の読者、リピーターがどういう人かを考える(ペルソナを想定する)ことは分析を行う上ではとても大事なことです。
単純に「お盆だから」と答えありきで考えてしまうのではなく、休日だからこそどんな人が読むのか、逆にどんな人が読まないのかまでしっかり想定出来ていれば、休日にPVが半分以上減ったとしてもたいして焦ることもないからです。
一般のブロガーはこの分析がしっかり出来ていないからこそ、PVの増減に一喜一憂してしまい、疲れてしまうのです。
【ブログ運営】内容、カテゴリで投稿タイミングを決めてみる - 検索サポーター
あなたの目的と判断基準は?
目的やモノサシがありますか?
ブログのテーマ、話題によって読者の質は大きく変わります。
2ちゃんまとめサイトや、奇を衒っているもの、煽り、炎上を行っているメディアはPVこそは集まりますが、決して質のいいユーザーが集まるとはいえません。
(SEOで検索ユーザーを集めることも同様です。「とにかく沢山の人を集めたい」では、その次の目的はなかなか達成されません。)
大事なのはテーマ、話題によって「ユーザーの質も目的も全く違う」ことを理解した上で分析することであり、また、そのPVが自分が想定した通りのPVであったか、目的であるコンバージョンを得るための行動が行われたかどうかです。
【ブログ運営】SEOでアクセスを集めた後、どうするの? - 検索サポーター
PV至上主義にとらわれ、人が決めたモノサシでブログ運営を行うことはとても苦しいものです。
もちろん、目的やモノサシがPVであっても構いません。
(仕事として行っている人にとっては、「決められたモノサシで結果を出すことを求められる」ということもありますが。)
ただ、それで自分が苦しんでいる、ブログを続けることが苦痛だというのであれば、今一度、自分の目的とモノサシである判断基準についてじっくり考えてみることをおすすめします。