※ 2016/9/23:Googleがペンギンアップデートを実施し、これからはリアルタイムで処理を行うコアのランキングアルゴリズムとすることを発表しました。
いまだに予定は未定ですが
今年最初の四半期内(3月まで)までに実施されるであろうと言われていたペンギンアップデート4.0ですが、今年ももうすぐ5月になろうというのに、いまだに実施されていません。
【Google】次のペンギンアップデートは四半期中(3月まで)に実施予定 - 検索サポーター
その発言を行ったGoogleのゲイリー・イリーズ氏も先月には(ペンギンアルゴリズムの開発に直接関わっているわけではないし、話を聞くだけの立場なので)予定が外れることもあるので、これ以上はもう言いたくないという旨をTwitterで明かしていました。
【Google】次回のペンギンアップデートの予定は告知されず。被リンクとコンテンツを見直そう - 検索サポーター
また、今年に入ってペンギンアップデートか?と思われるような順位変動は何度か起こりましたが、いまだペンギンアップデート4.0は実施されていません。
【SEO】ペンギンアップデートではないランキングアルゴリズムの中核部分の更新にて順位変動が発生 - 検索サポーター
そんなペンギンアップデート4.0ですが、先日行われたGoogleのオンラインカンファレンスにおいて、ジョン・ミューラー氏がペンギンアップデート4.0が実施されたら公式にアナウンスを行うことを明言しました。
私はペンギンアップデート4.0以降はコアアップデートに組み込まれてリアルタイム処理されることになるので、もう告知されることはないと受け取っていましたし、そのタイミングで何か大幅なSEO対策をやらなければならないということもないので、既にあまり気にしてはいませんでした。
また、余程何らかのペナルティと成り得るような施策さえ行っていなければ、ペンギンアップデート4.0が実施されても特にあわてることもないと考えています。
(皆様も特にあわてることはありませんよね?)
そして肝心のペンギンアップデート4.0の実施日ですが、ジョン・ミューラー氏は「まだ何も決まっていない(話せない)」とも明言しています。
・・・どうやら暫くは気にしなくてよさそうですね。
【追記】
2016/9/23にGoogleがペンギンアップデートを実施し、これからはリアルタイムで処理を行うコアのランキングアルゴリズムとなること、そして今後はペンギンアップデートについてはコメントを行わないことも併せて発表されました(Googleはコアのランキングアルゴリズム更新については今までも告知しませんでした)。
【Google】ついに実施!Googleがペンギンアップデート4.0の公式発表を予定 - 検索サポーター
慌てたところでどうにかなるというものでもありませんが。
はてなドメインの被リンク価値が落ちた?
ペンギンアップデートの対策といっても外部SEO対策の一つでもあるので、私達が出来ることといえば不自然な被リンクや低品質サイトからの価値がない被リンクを前もって否認しておく(サーチコンソールから否認処理を行う)くらいです。
故意に被リンクを集める(有料リンクなどのスパム行為を行う)ことはもちろんダメですが、こういった被リンクはネガティブSEOにもなりえるので、明らかに問題と分かる被リンクはリンク否認を行っておきましょう。
ここで少し話が変わりますが、検索評価におおいに影響を与える被リンクについて考えてみます。
最近「はてなブログの検索順位が落ちた」という話をよく聞きますが、これははてなドメインからの被リンクの価値が以前よりも落ちてきているのではないかと推測されます。
そう考えると、ペンギンアップデート4.0が実施され、もしはてなドメインがその対象になったとしたら、はてなドメインの被リンクの価値は今まで以上に下げられることになるでしょう。
(あくまで推測です。しかし、あながちそうではないとは言い難いくらいに顕著な影響が出ているというはてなブログが散見されているもので。)
はてなブックマークからの流入もGoogleアナリティクスでは「ソーシャル」に分類されていますし、今後ははてなブックマークの被リンクの価値も他のソーシャルと同等に扱われるようになることもありえると私は考えます。
さすがにいきなりnofollowと同等の価値になるということはないでしょうが、被リンクの大半をはてなブックマークに依存していたサイト(ブログ)は、今後は検索流入においてはさらに厳しくなることが予想できます。
(はてなブックマークに限らず、その被リンクが本当にコンテンツと関係が深い被リンクなのか、ポジティブなものかネガティブなものかの判定の精度も上がってくることも考えられます。)
【SEO】Googleがスパム対策にも機械学習を使うよう取り組み中。RankBrainがネガティブ被リンクの価値も判別するか - 検索サポーター
そのコンテンツに公共性はありますか?
公共性のある良質なコンテンツは勝手に被リンク、拡散されます
Google(検索エンジン)の原理原則は「検索ユーザーにとって適切であり、有益な情報を届けることを目指しています」。
(だからこそ、それに適うコンテンツが検索結果の上位に表示されるのです。)
検索ユーザーのニーズ(意図)を満足させるべくしっかり考えて作られたコンテンツは、人からも検索エンジンからも「質が良いコンテンツだ」と評価されるからこそSEO(検索評価)も上がります。
結局「良質なコンテンツ」は勝手に被リンクされて言及されるものですし、勝手にSNSでも拡散されるものです。
【SEO】被リンクなしで検索1位を取ることは可能だが「良質なコンテンツ」は勝手に被リンク、拡散されます - 検索サポーター
また、「少しでも多くの検索ユーザーに有益な(得をする)情報を届ける」という公共性も含めてコンテンツ作成を行うことが大切です。
この考え方がないままに内輪ウケばかりするコンテンツ作成を行っても、いつまでたっても検索流入は増えていくことはありません。
そもそも内輪ウケの時点で、公共性のある情報を求める検索ユーザーのニーズを満たす可能性が低いコンテンツですので、検索流入が少ないのは当たり前のことでもあります。
内輪ウケのコンテンツはSNSからの流入に特化しているとも言えますが、検索流入よりもSNSからの流入に特化した、あれだけ乱立していたバイラルメディアが今でも生き残っているか?と考えれば内輪ウケコンテンツの先行きの予想も立ちやすいでしょう。
(ちなみに「内輪ウケ=専門的」だと勘違いする人も結構いますが、似て非なるものですので間違えないようにしましょう。)