RankBrain(ランクブレイン)が強化される?
現在のGoogle検索には、検索ユーザーの検索意図を的確に判断する技術の1つとしてAI(人工知能)を用いた「RankBrain(ランクブレイン)」というアルゴリズムが導入されています。
RankBrainは去年の夏ごろに全世界のGoogle検索に導入され、もちろん日本のGoogle検索にも導入されています。
(基本、検索アルゴリズムは地域性など以外については全世界共通です。)
Googleの検索アルゴリズムはすべての国と言語で共通、日本語版のパンダやペンギンはない | 海外SEO情報ブログ
RankBrainは、人工知能によって自ら、学習して変化していくアルゴリズムです。
言語やクエリを解釈する能力にも優れていて、曖昧なクエリに対して検索したユーザーの意図を判断し、的確に処理をしていく、精度を高める技術であると説明がなされています。
【SEO】GoogleがAI(人工知能)「RankBrain」の新アルゴリズムを導入済みであることを明らかに - 検索サポーター
Googleは人工知能による検索検索精度を高める技術を重要視している、今後は更に力を入れていくことになるかもしれません。
そんなことを想定させるようなGoogle社内の人事ニュースが『CNET Japan』のエントリー「グーグル検索の責任者A・シンガル氏が退職を発表--後任は人工知能分野の責任者 - CNET Japan」で報じられていました。
現在のGoogleの検索事業を統括していたAmit Singhal氏が退職し、後任には人工知能事業の責任者であるJohn Giannandrea氏が就任することが決定しました。
この人事によって人工知能の技術でもある検索アルゴリズムのRankBrainが更に強化されることになると私は考えています。
Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるSundar Pichai氏は次のように述べた。
検索とモバイルの向上にはこれまでかなり力を入れて取り組んできた。そして今はこれを、昼夜を問わずユーザーを賢く積極的に支援するものに進化させることに注力している。これが実現できるのは、自然言語処理、コンピュータビジョン、Knowledge Graphなどの分野における長年にわたる取り組みのおかげである。次なる波は、機械学習や人工知能の大きな進歩によってもたらされるだろう。われわれはこの分野で業界をリードしていると自負している・・・
(中略)ユーザーに寄り添い、そのニーズを支援するためのわれわれの取り組みは、まだ始まったばかりだ。
引用:
俺たちの戦いはこれからだ!
RankBrainの対策はどうすればいよいか
では、RankBrainが強化されることになった場合の検索アルゴリズムに対して、サイト管理者はどのような対策を考え、行動するべきでしょうか?
それには先ず「RankBrainがどういうものなのか、さらにGoogleはなぜ導入し、強化するのか?」と考えるとよいでしょう。
RankBrainは検索クエリを正確に解釈する技術、処理を行うための技術であり、これは「検索ユーザーの検索意図を的確に判断するアルゴリズム」として実現していると考えられます。
また、Googleが導入し、強化する理由は「検索ユーザーに有益なコンテンツを提供するページを検索結果の上位に表示させ、検索の精度を上げることを常に目指しているから」だと言えます。
つまり、今まで通り「検索ユーザーが求めるコンテンツ」「ユーザービリティのよいサイト(コンテンツ)」を作成し、提供することこそがRankBrainの対策となるのです。
常に改善。
検索エンジンは常に改善されている
Googleはパンダアップデート、ペンギンアップデートに代表されるように、低品質なコンテンツの検索順位を下げる施策を適宜実施しています。
クオリティアップデートやゾンビアップデートなどもその一環であり、検索順位に質が伴っていないコンテンツの検索順位を下げることもGoogleは行っているのです。
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これにより、以前は有効だった(検索エンジンのアルゴリズムの裏をかいた)小手先のSEO施策も、検索エンジンが改善を重ねる度にどんどん陳腐化してきているのです。
(これはSEO施策に限った話でありません。全てにおいて「なぜそれを行うのか」という根本的なことを理解しない限りは、あなたは「方法」に振り回され、ただ「作業」をするだけの人になってしまいますよ。)
もしあなたがこれまで質を求めて(ユーザーが求めるものを提供するよう)コンテンツを作成していたのなら、RankBrainが強化されることで良い結果となって検索結果に表れる(上位表示される)ことは間違いないでしょう。
(低品質なコンテンツの検索順位が下がるので、相対的にあなたのコンテンツの検索順位が上がることになります。)
逆にこれをチャンスだと捉えて、今まで以上にコンテンツの質を上げましょう。
新規コンテンツに限らず過去のコンテンツにに追記、リライトを行うことで私達も、提供する側もサイトの「改善」をしていきましょう!