SEOは長期的に取り組むソリューション
タイトルが既にオチになっていますが、以下、少々長い私の雑感にお付き合いくだされば幸いです。
私がいつもチェックしているサイト『SEMリサーチ』に「SEO は長期的に取り組むソリューションである ::SEM R (#SEMR)」というエントリーがアップされていました。
1か月ほど前に Twitter にてツイートしたのですが、相変わらず多くの方が、「短期間で、ちょっとしたテクニックで(あるいは外注先に丸投げで)順位を改善することを望む」のですが、その姿勢自体が間違っていますよね、という話です。
現場で働いている人向けに SEO の業務を定義するならば、「ユーザーのことを第1に考えて、検索エンジン技術を考慮しつつ、継続的に情報発信を行ってWebプレゼンスを築き上げていくこと」と表現することが適切でしょうか。つまり、SEO は外部からリンクを調達してきて張り付けるだけで順位を上げるといった、テクニックで即効性ある結果を求める時代はもう終わっているのです。
引用:
全くその通りです。
確かに以前は外部からリンクを調達してきて張り付けるだけで順位を上げることが出来たため、SEO業者を名乗る沢山の「ただの被リンク売り屋」が存在しました。
しかし今は全くないとはいかないまでも、評価基準としての被リンクの価値は下がる一方であり、下手をすれば(スパム紛いの被リンクと判断されると)逆にペナルティとなることもあります。
検索エンジンのアルゴリズムも日に日に進化し、今まで通用した小手先のテクニックで検索順位が大幅に上がるということはほぼ実現不可能になっています。
小手先のテクニックだけに頼るのは駄目です。
しかし多くの人はそう認識していない
昔昔訪問した会社の担当者さんに「すぐに結果を出せるからSEO会社やってるんじゃないの?」と真顔で言われたことが1度だけあって、困りました。 SEO は長期的に取り組むソリューションである ::SEM R (#SEMR) http://t.co/FtajMJqW7n
— Takahiro Watanabe (@takahwata) 2014, 10月 29
SEOあるあるですね。
私はいまだに「すぐ結果が出るSEO対策を教えて(行って)!」と言われます。
極端な人に至っては「ペナルティ食らわない範囲で、スパムの方法を教えて。」と聞いてきます。
一時期とはいえ「ただの被リンク売り屋」があまりに蔓延りすぎたため、いまだにSEOといえば外部施策、被リンクの数を集めることだと認識している人が多く、SEOといえばスパム紛いの被リンクだというマイナスのイメージが払拭出来ていません。
SEO は長期的に取り組むソリューションである - http://t.co/Q1HzFbtx5V そうなんですよね。業者側なら契約期間があるし、インハウスは会社事情だろうが基本「なるはや」が必須になっちゃうので難しい。不可能を可能にするのがプロだろ!と言われればそれまでだが。。
— 木村賢(Satoshi Kimura) (@kimuyan) 2014, 10月 29
これもよく言われる、SEOあるあるですね。
SEO施策はすぐに結果として表れません。
これはブログなどサイトを立ち上げた人ならよく分かることでしょう。
立ち上げ当初はとにかく検索エンジンからの流入はないといっていいぐらいです。
じゃあ既にあるサイトだと結果は出るのか?それも違います。
(結果が出ないからこそ依頼を受けるとも言えるわけで。)
積み上げるために打席に立つ。
定期的に更新することはコンテンツを積み上げる意味もある
【SEO】ブログを定期的に更新することがなぜ正解なのか - 検索サポーターのアンテナ
私は上記のエントリーでブログを定期的に更新することがSEO的に有効であると書きました。
定期更新することで検索エンジンのクローラーの巡回が増え、いつもアップするとすぐにインデックスされるのはもちろん、情報の新鮮さという意味でもサイトの評価が上がり、検索順位の上昇に繋がるからです。
また、こうしてコンテンツを積み重ねることで情報が蓄積され、ユーザーに多くの情報を提供すると共に、信頼を積み重ねることにも繋がります。
関連する情報が1ページだけに書かれたサイトと、長期間に渡って書かれ、かつ、考察、分析も多義にわたるサイト。
あなたならどちらを信用しますか?
人に限らず、検索エンジンもどちらを信用し、検索順位の上位に上げるかと考えればおのずと答えは出るでしょう。
だからといって闇雲にコンテンツを増やせばいいということではないですよ。
しっかり関連のあるコンテンツを増やしていってください。
【SEO】雑多なブログは検索順位が上がりにくい? - 検索サポーターのアンテナ
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道」
この言葉を発したイチローもこの言葉通りのことを実践したからこそ、名実ともに大打者となりました。
SEOも正にこの通りだと私は考えます。
いや、SEOに限らず全ての事象において積み重ねることは大切なこと、真理であると私は思います。
その積み重ねをも上回る才能や労力を簡単に手に入れようと考えること自体が間違っていることかも知れませんね。
(今流行りのバイラルメディアなんかは才能や労力(コンテンツ)を無断でパクることで間単に手に入れているところが多数ですけれども。)
継続的に様々な情報を発信し続ける --- 例えば、世の中のトレンドに即したタイムリーな情報もあれば、将来に渡って何度も参照され続けるだろうストック型の記事、あるいはアクション直前のユーザーの意思決定を支援するためのコンテンツなど --- ことで、時間をかけて様々なサイト・文脈からの参照リンク(≒自然リンク)を獲得していく。コンテンツによっては Twitter や Facebook で広く拡散されることもあるだろうし、その記事をきっかけに取材を受けたりすることもあり、それまた広く認知され、自然リンクの増加につながる。『継続的に』活動を続けることで、このサイクルが循環して、最終的に検索エンジンからの評価も高まるし、長期間にわたり検索順位も安定する、自然トラフィックが得られるようになります。
引用: