※ 2016/3/1:Fetch as Googleと更新頻度による検索結果への反映時間についての説明を追記。
「いつ検索結果に反映されるの?」
サイトやページに加えられた変更が検索結果に反映されるまでにかかる時間は変更内容に依存するので、Googleでも一律に定めること、言えることではないことが『海外SEO情報ブログ』のエントリー「変更内容が検索結果に反映するまでに必要な時間 ―― ちなみに「アルゴリズムのペナルティ」はGoogleにはない | 海外SEO情報ブログ」にて報じられていました。
私のみならず、SEOに携わっている人のほとんどの人が「サイト修正を行ったのだけど、この内容はいつ検索結果に反映されるの?」という質問を多く受けることがあると思います。
(その際、私はいつも「Googleではないので正確には言えませんが・・・」という前置きをしつつ、修正したボリュームを鑑みて経験則からおおよその期間を見積もります。)
今回、同じ質問がGoogleのジョン・ミューラー氏に投げかけられ、そのときのやりとりが紹介されていましたので、私の雑感と共に共有をしたいと思います。
どれだけ待てばいいのですか ああ (検索結果への)届かぬ愛を
反映するまでの時間は変更内容に依存する
変更後の変化が見えるようになるまでにはどのくらいの時間がかかるかについては、たいていはかなり速い。
だが、変更がすべて行われて落ち着き、その変更を考慮にいれるまでに多少時間がかかるアルゴリズムもある。たとえばサイト全体にわたって変更を加えたらより長い時間がかかるだろう。再インデックスや再処理などすべてが完了するのに2、3か月かかることがあるかもしれない。一方で、titleタグの変更のように個別のページに対する変更なら、2、3日で反映されるだろう。
したがって、この変更をやったら1週間後、2週間後ぴったりに検索結果に反映されるという明確なラインを設られるものではない。
引用:
変更内容が検索結果に反映するまでに必要な時間 ―― ちなみに「アルゴリズムのペナルティ」はGoogleにはない | 海外SEO情報ブログ
以前に当ブログでもエントリーをしましたが、検索エンジンにインデックスされても、すぐにコンテンツの質(評価)は決まりません。
即ち、すぐにインデックスされたとしても、しばらくの間は安定せずに検索順位は変動を繰り返すのです。
【SEO】インデックスとコンテンツの質の評価決定は別である - 検索サポーター
また、ミューラー氏が語っているように、サイトやページを変更した内容が検索エンジンに評価、反映されるまでにかかる時間についてはGoogleにも明確なラインがなく、一概に言えることではないのです。
サイト全体の変更など、大幅な更新ならすべてが反映されるのに1、2か月。
titleタグの変更のように個別のページに対する更新なら、2、3日。
SEOに携わっている人はだいたい上記と同じくらいの肌感覚、経験則を持ち合わせているでしょうし、「いつ検索結果に反映されるの?」という質問には、ミューラー氏と同じような回答をすることでしょう。
ただし、その回答もあくまで推測であり、一概には言えないことなのだとご理解ください。
titleタグの変更にしても、そのページのクロール頻度にも依存します。
なかなかクローラがやってこないページであれば、2、3日ではなく2、3週間かかるかもしれません。
でもFetch as Google実行後にURLをインデックスに送信すれば、1日ほどで反映されることも普通です。ドメイン名の変更を伴うサイト移転は規模が大きければ大きいほど、反映までに時間がかかりそうです。
引用:
変更内容が検索結果に反映するまでに必要な時間 ―― ちなみに「アルゴリズムのペナルティ」はGoogleにはない | 海外SEO情報ブログ
【追記】
「Fetch as Google」を使えば、Googleに即座にインデックスしていただくようにリクエストが出来るのですが、これもあくまで「インデックス」を促進するだけであり、検索結果にすぐに表示させるものではありません。
【SEO】「Fetch as Google」はすぐにインデックスするものではなく、リクエスト送信をするだけのものです - 検索サポーター
結局は変更内容、ボリュームはもちろん、サイトの状況などにも大きく影響するので、私達も明確な答えは出せないのです(答えられるのはあくまで経験則による目安です)。
完全なる正解、明確な尺度はGoogleでさえも出せない、一概に言えることではないのです。
(よく「更新頻度が高ければすぐに検索順位に反映される(検索順位が上がりやすい)」という都市伝説がささやかれますが、あくまで「インデックスされやすいだけ」であり、即座に検索順位が決まるわけではないのです。)
【SEO】更新頻度は検索順位には影響しない。頻度よりも大切なものとは? - 検索サポーター
ボクのこと、忘れてない?
パンダアップデート、ペンギンアップデートも同様です
ほかの例では、パンダアップデートやペンギンアップデートは、常時稼働していないので、問題点を改善したとしても結果がわかるまでには半年以上、ともすれば1年近くかかります。
直近のパンダアップデート4.2は、前回の更新から10か月の間隔が空いたうえに、展開が完了するまでに数か月かかるとGoogleは言っていました(まだ完了していないっぽい)。
引用:変更内容が検索結果に反映するまでに必要な時間 ―― ちなみに「アルゴリズムのペナルティ」はGoogleにはない | 海外SEO情報ブログ
パンダアップデート4.2も、まだ終わっていないようですね。
【Google】ついにパンダアップデート4.2が開始!完全ロールアウトまでは数ヶ月を要す見込み - 検索サポーター
このようにSEOに限らず不明確かつ、自分自身の力が及ばない要因がある場合、私はそれ(外部要因)に注力するのではなく「自分の出来ること、出来る範囲でのことを実行する」ことに注力するべきだと考えます。
今回であれば、「コンテンツの充実、質を上げること」です。
そもそも検索ユーザーに求められていること、サイト運営者が考えるべきことは、コンテンツの検索順位を上げることではなく、コンテンツの質を上げることだと言えるからです。
コンテンツの質を上げることは自分の力でどうにでもなる、実現できることだからです。
自分が出来ることをしよう!
手段を目的にしない
(当ブログではかなりしつこく言っていることですが)「SEOは手段であって目的ではありません。」
最近なら「バズる方法も手段であって目的ではありません。」といったところでしょうか。
「良質なコンテンツを作成した上で」バズる方法を考えることこそが自然な流れ、真っ当な施策であるのですが、SEOでは方法論ばかりが語られるように、最近はバズる方法論ばかりが語られ、肝心の中身(コンテンツ)が伴っていないということがあります。
(バイラルメディアを想像すれば分かりやすいでしょう。「タイトルに釣られて」、肝心の中身、コンテンツの質がが伴っていないことが多いですよね。)
もちろんバズる方法も工夫の一つなので全否定はしません。
しかし、それよりも先に実行すること、考えるべきことがないか(SEOやバズる方法よりも先に)、「肝心の目的は何なのか」を今一度考えてみることを私は推奨します。
【SEO】SEOは方法論ばかりになりがち。本質はユーザーのニーズを満たすことです。 - 検索サポーター
【ブログ運営】バズる方法だけでは良質なコンテンツは作成出来ない - 検索サポーター